SM7XQZ 2007

sm7xqz.exblog.jp

SM7XQZの運用記
SM7XQZ
 1981年にJG2GSY開局。約10年のQRT後、スウェーデン留学中の2001年にSM7XQZ開局。50 MHzにて数々のmagicを経験する。50MHzとCWを愛するアパマンハム。

 2002年、2003年のSM7XQZ運用記は、JN1BPM鈴木先生のホームページのスペースをお借りして公開中。こちらもぜひご覧下さい。2007年は、こちら(このブログ)。
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SM7XQZ 2007運用記

 2007年7月、2年ぶりにヨーロッパ(スイス)の地を踏む機会に恵まれました。渡欧の主な目的は、国際血栓止血学会への出席です。自分の演題発表の準備は出発の2週間前には完全に終了し、あとは余裕で旅支度をするだけでした。

 ところが、出発までの2週間、私は毎日大いに悩みました。それは、「無線設備一式を持って行くか否か」という大問題でした(笑)。2年前(2005年)にスウェーデンを訪れた際は、迷わずリグとアンテナを持って行きましたが、結局、QRVする時間は全く取れず、重たい思いをしただけでスゴスゴと帰ってきました。「今回はどうする?」、「無線をする時間はあるのか?」、何度も自問自答を繰り返した私は、考えがまとまらないまま、まるで夢遊病のように、2002年のスウェーデン滞在中に自分が書いたSM7XQZ運用記を読み返していました。

 その時、私の目に飛び込んできたものは、「後悔したくない」という文字でした。その瞬間、「リグとアンテナを持って行こう」、「たとえ無線をする時間がなくても構わない」、「持って行かなければ後悔するかもしれない」、と結論を下しました。設備は2003年のときと同様に、FT-817にミズホのDPです。果たして、magic bandの女神は私に微笑んだのか、ご笑覧頂ければ幸いです。



SM7XQZ 2007 運用記
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2007.07.04 (Wed)
スイスへ


2007.07.06 (Fri) 
HB9/SM7XQZ QRV開始!


2007.07.07 (Sat) 
Is this real ??


2007.07.08 (Sun) 
不完全燃焼


2007.07.09 (Mon) - 11 (Wed) 
まじめに学会へ


2007.07.12 (Thr) 
バーゼルへ・・・・四方を壁に


2007.07.14 (Sat)  
消化不良のまま帰国へ


HB9/SM7XQZをふりかえって


※まずは「スイスへ」をクリックしてください。
文中にはMP3音声もあります。

本文中の地図は、JF9EXF Hammaps、およびFLand-Ale日本世界地図で作成しました。


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Copyright(c); All rights reserved :
Tomio YAMAZAKI, M.D.(SM7XQZ esJG2GSY)
& Hideki SUZUKI, M.D.(JN1BPM) ,
2007

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by sm7xqz | 2007-07-31 21:52 | 2007 HB9/SM7XQZ
HB9/SM7XQZをふりかえって

 出発前にリグとアンテナを持っていくか迷っていた私でしたが、運用記を読んで頂いた通り、結果的には持って行って大正解でした。相手の設備に助けられたとは言え、2002年にはHB9CV + 100Wで交信できなかったNAとも、DP + 5WでQSOすることができました。これもmagic bandのmagicたる所以でしょうか。SM7とHB9では緯度にして9度ほどの差があります。この差が大きかったのかもしれません。

 私のmagic bandに対する興味は尽きることなく、ますます深みにはまっていくばかりです。私が現在の仕事を続けている限り、今後も共同研究や学会等でEU各国を訪れる機会があると思います。その際、さらなるmagicが起こることを、今から密かに期待しています。

 de SM7XQZ (es JG2GSY) Tomio YAMAZAKI


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ジュネーブのホテルでの運用風景

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by sm7xqz | 2007-07-15 22:28 | 2007 HB9/SM7XQZ
2007.07.14 (Sat) ~ 消化不良のまま帰国へ

 今回の旅も今日で終わりとなり、明日朝の飛行機で日本へ帰国する。バーゼルでの無線はあきらめたはずであったが、最後に思わぬチャンスが巡ってきた。私に同行していたXYLが、「今日の午後はひとりでゆっくりと買い物がしたい」と言い出したのである。私は即座に彼女をバーゼル旧市街のド真中に置き去りにし、急いでホテルへと帰った。

 14:45頃からアンテナ作業を開始しようとしたが、ホテルの中庭に花壇の世話をしているオジさんがいた。怪しげなアンテナを見て不審に思われてはまずいと思い、「これ、無線のアンテナで怪しいものじゃないから」と声をかけると、「ああ、そうかい」とあっけなく問題は解決した。

 15:05からワッチをスタートすると、いきなり強力なシグナルが59で飛び込んできた。50.149.50と50.150.50に2局がSSBでQRVしており、互いのQRMでグチャグチャの状態で、コールサインがわからない。それでも、それぞれのロケーターはJN11とJM19とコピーできた。どうやらEAの東海岸がEsで入感しているようだ。Esならば打ち上げ角も高く、箱庭に囲まれたアンテナでも何とかなるかもしれない。タイミングを見計らってコールしようと構えていたが、数分後に両局は同時に一瞬にして消えてしまった。

 それでもあきらめずにワッチを続けると、さらに数分後にEA3AYQのCQが聞こえ始めた。この局のロケーターもJN11でEAの東海岸だ。バーゼルのローカルのHB9RLWがコールしてQSOする(MP3音声)のが聞こえてきた。私もコールすること数回、見事にピックアップされ55/57のレポートを交換した。最後に「Adios!」と挨拶すると「Adios, amigo!」と返ってきた。
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 さらにダイヤルを回すと、今度はEA5/GD0MDAのシグナル(MP3音声)を捕まえた。彼のロケーターはIM98。Esが少し南へ移動したようだ。EA5/GD0MDAは51-59という非常に強いQSBを伴っていたため、なかなかコールするタイミングがつかめない。QSBのピークで数回呼んでみたが、最後まで私のコールは彼には届かなかった。

 次に捕らえた獲物はEA3EAN(MP3音声)であった。彼のシグナルにも強いQSBがあり、しかも、ピークでも55にしかならなかった。ロケーターはJN11と言っていたが、この地域とのパスは既にコンディションが落ち始めているようだ。QSBのピークで1回コールしたが、すぐに落ち込んでしまい、そのまま彼は帰らぬ人となった。

 QRVを始めて1時間ほど経った16:00頃にはバンドは完全に静まり返ってしまい。全くお手上げの状態となった。Gwは期待できないことはわかっていても、他に何もすることがないので、ローカル局狙いで散発的にCQを出してみた。しかし、結果は予想通りであった。17:00すぎにHB9/SM7XQZは最終的にQRTとし、機材一式の撤収を開始した。4年前と同様、どこか消化不良の感が残る最後であった。

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バーゼル市内を流れるライン川

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by sm7xqz | 2007-07-14 22:01 | 2007 HB9/SM7XQZ
2007.07.12 (Thr) ~ バーゼルへ・・・・四方を壁に

c0132462_018871.gif スイスの最西端ジュネーブから最北端バーゼルへ移動。サッカー日本代表の中田浩二選手が所属するチームがある。これ以降の3日は仕事ではなく、単なる観光である。QRVする時間はいつでも好きなときに作ることができる。

 バーゼルはドイツ、フランスとの国境の街であり、たとえEsが出なくても、Gwで両国と交信できると期待していた。ところが、バーゼルで宿泊したホテルは箱庭型の造りになっていて、窓はその内側に向いていた。アンテナは4方向を壁に囲まれることになり、Gwは絶望的であった。私はバーゼルでの無線はあきらめることにした。

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バーゼルのホテルの窓から見た景色
ロケーションは最悪


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by sm7xqz | 2007-07-12 22:00 | 2007 HB9/SM7XQZ
2007.07.09 (Mon) - 11 (Wed) ~ まじめに学会へ

 学会のプログラムの関係上、週末に暇な時間ができたことは先に述べた。と言うことは、それ以降は私の研究分野に関する演題が目白押しで、毎日忙しく真面目に学会に参加し、多くのことを学ばせて頂いた。スウェーデンに留学していたときの仲間達とも懐かしい再会を果たし、非常に有意義な学会であった。

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国際血栓止血学会 2007




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by sm7xqz | 2007-07-09 22:00 | 2007 HB9/SM7XQZ
2007.07.08 (Sun) ~ 不完全燃焼

 今日は昨日とは打って変わって天気が悪い。シトシトと雨が降り、アルプスの山々は全く見ることができない。雨が多少室内に降り込むことを覚悟して、10:00すぎにアンテナをセットした。

 天気と同様に今日のmagic bandは完全に湿りがちなコンディションで、1時間ほどワッチしてもノイズしか聞こえない。あまりに暇だったので、アンテナはそのままでHFをワッチしてみた。

 14 MHzでスウェーデン語のラグチューを発見し、懐かしさのあまりしばらく聞いていたが、内容は10%くらいしか理解できなかった。スウェーデンから帰国して既に4年半、私のスウェーデン語力は著しく低下していた。あまり長時間HFで油を売っていても仕方ないので、50MHzに戻ってCWでCQを出してみた。

c0132462_22382110.jpg すると3回目のCQにF8OP(MP3音声)からコールがあり、579/559でラバースタンプQSOとなった。F8OPのロケーターはJN26。ジュネーブより一区画南のローカルであった。しばらくバンドは開かないだろうと予想して、私は2時間ほど昼寝をし、昼食のため外出もした。その間に私が何か大物を取り逃がしていたか否かは知る由もない。

 14:00すぎからワッチを再開したが、相変わらずバンドは開店休業の状態が続いていた。14:55頃から数分間だけ弱いEsが発生し、CT1NRT(MP3音声)が319-519で聞こえたが、とてもQSOできるレベルではなく、コールせずに終わってしまった。せっかくの日曜日であったが、不完全燃焼で終わってしまった。

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Geneveの観光名所イギリス公園の花時計


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by sm7xqz | 2007-07-08 21:59 | 2007 HB9/SM7XQZ
2007.07.07 (Sat) ~ Is this real ??

 今日は昼過ぎに1時間ほど学会場で人に会う用事があるが、それ以外は全くフリーの1日だ。

 朝食後、部屋に戻り窓を開けると、空には雲ひとつなく、アルプスの雄大な山並みが奇麗に見えていた。「今日はEs日和だ!」と喜んでリグとアンテナをセットし、09:40頃からワッチを始めた。

c0132462_2237273.jpg ところがバンドは全くオープンしておらず、10:30に一瞬だけ31-41で入感したフランス語を聞いただけであった。バンドが開く事を信じ、散発的にCWで何度もCQを出続けた。20数回目のCQを打ち終わりスタンバイした直後、10:35にガツンと強烈なシグナルがフルスケールで飛び込んできた。HB9DNGからのコールであった。やはりロケーターはJN36、ジュネーブの超ローカルに違いない。この局とのラバースタンプQSOを終えたところで、ちょうど学会場へ行く時間となり、一旦QRTとなった。

 ホテルへ戻ったのは14:30頃。急いで準備をしてワッチを再開すると、50.093でCWのシグナルが聞こえている。419-559で周期の長いQSBを伴っていて最初はコールサインがわからなかったが、QSBのピークでコピーした瞬間、私は思わず我が耳を疑った。それはK1TOLのCQであった。「おお、Esのマルチホップ(SSSP?)で北米が入感している!腰を抜かさんばかりに感動した私が取った次の行動は、今から思えば信じ難いものであった。まず、K1TOLのCQを録音(MP3音声)し、その録音を何度も再生して、ミスコピーでないことを確認した。「どうせFT-817 (5W) + DPではコールしても届かないだろう」と最初からあきらめモードで、録音できただけで満足してしまったのである。

c0132462_17401410.jpg しかし、「まあ、一応コールしてみるか」という軽い乗りでパドルに手をかけた次の瞬間、「SM7XQZ, UR 419 BK」と一発で応答があったではないか。私は久しぶりに熱いものが体の中からこみ上げてくるのを自覚した。慎重に「DE HB9/SM7XQZ, UR 559 BK」と送ると、「HB9/SM7XQZ CFM」と返ってきた。きっと相手の設備に助けられたのだろう(注)。しかし、私のショボい電波は確かに大西洋を越えた。「Is this real ??」私は思わず英語で叫んでしまった。(国際学会に来ているので、頭の中は常に英語モードになっている。)

 震える手でさらにダイヤルを回すと、バンドの下の方でSV1DH(MP3音声)が「CQ NA」を、IT9TYR(MP3音声)が「DX」を連呼しているのが聞こえた。彼らは599で入感しており、南部EUとHB9の間でEsが開いているようだ。彼らはW各局と次々にQSOしていくが、私には相手のシグナルは全く聞こえない。「それが普通だよ!」と思いながら、先ほどのK1TOLをもう一度探してみたが、既にそこには彼の姿はなかった。HB9とは10分ほどのオープンだったようだ。

 さらにワッチを続けると、バンドの中程(DX window外)でIZ7FLSのCQ(MP3音声)が51-53で聞こえてきた。彼はEU内とEsでQSOしており、DL, EA, UR各局に応答しているが、またしても私には相手の局は聞こえなかった。

 15:30頃になると一旦バンドは静かになってしまい、今日の祭りはお開きかと思われた。ところが、15:41、再びバンドの下の方で騒ぎが巻き起こった。I0WTD(MP3音声)がW各局とQSOしていたのである。しばらくするとF8DBF(MP3音声)の「CQ DX」が聞こえ始め、SV1DHの「CQ NA」も強力に復活した。しかし、残念かな、私には何も聞こえない。仕方なくバンドの上の方に行ってみると、EU内の各局とQSOするIT9PKO(MP3音声)を発見。59で入感しているが、ビーム方向はホテルの建物の真裏である(窓は北西方向、Iは南東方向)。何回かコールしたがかすりもしないので、早々にあきらめてワッチに徹していた。すると、IT9PKOをコールするLA0HZのシグナル(MP3音声)が突然59で飛び込んできた。「Esが北向きにも開いた!」喜び勇んでCQを連呼してみたが、引っかかる獲物はなく、ただ時間だけが過ぎていく。その後、北部EUからのシグナルは全く入感しなかった。「北へのオープンはあの一瞬だけだったんだ」そう自分に言い聞かせて、今日はQRTとした。

(注)帰国後、qrz.comでK1TOLのアンテナの写真を見て、私はド肝を抜かれた。あのQSOは99%彼の設備に助けられたと言っても過言ではないであろう。

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アルプスの山々


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by sm7xqz | 2007-07-07 21:59 | 2007 HB9/SM7XQZ
2007.07.06 (Fri) ~ HB9/SM7XQZ QRV開始!

 今日の午後から学会が始まる。学会の大まかな日程は事前に発表されてはいたが、個々の演題に関しては、学会場に行って詳細なプログラムを受け取るまでわからなかった。プログラムを見て最初に確認したのは、どこか暇な時間帯があるか否かである。プログラムを注意深く確認すると、何と、7日(土)と8日(日)のほとんどは、私の研究分野とはあまり関係のない演題ばかりで、十分にQRVする時間が取れるではないか。「週末に無線ができる!」、私はmagic bandの女神の粋な計らいに感謝した。

 嬉しさのあまり、今日は少々フライングぎみに学会場を後にし、ホテルの部屋へと舞い戻った。北西向きの窓を開けた瞬間、一抹の不安が私の頭をよぎった。私が宿泊したホテルはジュネーブ中央駅の真正面にあり、学会場へのアクセスには非常に便利ではあったが、目の前を多くのバスやトラム(路面電車)が行き交っている。私の部屋は5階であったが、窓から数メートル下にトラムの電気ケーブルが張り巡らされていた。「これはノイズレベルが高いかも、、、」私の予感は見事に的中した。

 18:30頃からワッチを開始したが、どのバンドもノイズばかりで、常にメーターはS7-S8振っている。CWフィルタを入れてもS2-S3ほどのノイズが残っていた。「これは強力なEsが出るか、ローカルとGwでQSOするしかないな」、と半ばあきらめ気味にワッチを開始した。

 ダメ元でCWでCQを出してみると、18:50、何と3回目のCQにローカルのF8CMFからコールがあった。ジュネーブはスイスとフランスの国境の街である。彼のロケーターは私のジュネーブのホテルと同じJN36であった。559/559でQSOを終え、さらに数回CQを出してみたが、どこからも応答はなかった。

c0132462_1834798.jpg バンドをスイープしていると、19:01、突如強力なCWが飛び込んできた。その主はEA7KW(MP3音声)であった。EA-HB9に Esが開いたようだ。4年ぶりにEUで体験するEsに、私は大いに感動した。すかさずEA7KWをコールして、599/599のレポート交換をした。「さあ、今日はEAの日か?」と期待したものの、聞こえてくるのはEA7KWのみで、ごく一部の限られたオープンのようだった。

 しかし、あきらめずにダイヤルをまわしていると、319-539で入感するCWを発見した。ノイズレベルが高い上に比較的強いQSBをともなっていて、コールが完全に聞き取れない。「CY??ZEか?」、「いや、CT1?ZEか?」、「どこだ?」CTのポルトガルは知っていたが、私はCYなどというプリフィックスは聞いたことがなかった(注)。「まあいいや、とりあえず呼んでみよう」と何回かコールしてみたが、その正体不明の某局(MP3音声)は私のコールには全く気付く様子もなく、数回CQを繰り返した後、静かにフェードアウトしていった。かくして、4年ぶりのSM7XQZ(HB9/SM7XQZ)は1時間半ほどのQRVで終了した。

 (注)SM7XQZ 2002でも述べたが、私はDXerではない。強いて言うならば「DX?さぁ?」である(笑)。CYがカナダであることは、日本に帰国してからプリフィックス一覧表を見て初めて知った。もしも本当にカナダが聞こえていたならば、Esのマルチホップ(SSSP?)と考えられ、「どえりゃーすげーがや!(名古屋弁)」といことになるのだが、、、。この正体不明の某局のコールサインは何なのか。録音を繰り返し聞いても良くわからない。この某局のコールサインに関して、読者の皆さんのご意見を頂戴できれば幸いである。

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ホテルの窓から見た景色
中央駅とバス・トラムのターミナルが見える
いかにもノイズレベルが高そう


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by sm7xqz | 2007-07-06 21:58 | 2007 HB9/SM7XQZ
2007.07.04 (Wed) ~ スイスへ

c0132462_021138.gif 中部国際空港からドイツ・フランクフルト経由でスイス・ジュネーブへと向かう。最終目的地に到着する前に、経由地のフランクフルト空港で早くもトラブルが発生した。現在(2007年7月)、テロに対する警戒レベルは最大限に上がっており、どの空港でも機内に持ち込む手荷物の検査にかなりの時間が費やされていた。無線設備一式が輸送途中に破損するのをを避けるため、私はそれらを常に手荷物の中に入れている。今まで何度も手荷物検査で引っかかった経験があり、対処の仕方については百戦錬磨であると自負していた。ところが、今回だけは少し勝手が違った。

 ジュネーブ便の手荷物検査の列に並ぶことしばし、自分の番がやってきた。X線装置に大きなカバンを乗せると、前の方にいる検査官のオネエちゃんが「コンピューターは入っていますか」と聞いた。「コンピューターはないが、無線機が入っています」、「コンピューターよりも怪しく見えるかもしれません」、とジョークを飛ばすと、オネエちゃんから白い歯がこぼれた。金属探知機をくぐって自分のカバンが出てくるのを待っていると、そこにはX線装置を真剣な表情で見つめる気難しそうなオヤジの姿があった。予想通り、オヤジの目は私の無線機に釘付けとなった、そこで、先に「それは無線機です」、「どうぞ、カバンを開けて頂いて結構です」と、非常に丁寧な表現で話しかけた。すると、オヤジは私の言葉を完全に無視しながらX線の画面を拡大して、身を乗り出すように画面に食い入った。私は丁寧にもう一度言った、「どうぞ、カバンを開けて頂いて結構です」。するとオヤジは非常に不機嫌そうな顔をして、「なぜお前はそんなにナーバスなんだ?」と言うではないか。これは今までにないパターンである。「別にナーバスでも何でもないですよ」と答えると、オヤジはたたみかけるように「俺が何も聞いていないのに、なぜお前は先に答えようとするんだ?」とけんか腰に聞いてきた。私も負けじと「私の無線機はどの空港の手荷物検査でも毎回引っかかります」、「どうぞ、カバンを開けて頂いて結構です」と3度目に言った瞬間、オヤジは真っ赤な顔をして「開けろ!!」と怒鳴った。しかも私の顔を指差して。「そういうことか」、私はすべてを理解した。西洋人にはこの種の人間が少なからずいる。このオヤジは私のリグやアンテナが怪しいと思ったのではない。私がその場の会話の主導権を握り、オヤジより先に話をしたことが気に入らなかっただけである。つまり、手荷物検査場で最も権限のある立場にある彼にとって、手荷物を開けるか開けないかは彼が判断することであり、乗客の私に何か言われる筋合いはないという訳だ。私はX線装置のすぐ横のテーブルの上でカバンを開けることになった。先ほどとは別の奇麗なオネエちゃんが検査に立ち会った。私は、隣にいるオヤジにも聞こえるようにわざと大声で、「これはアンテナ」、「これは無線機」、「これは、、、、」、とひとつずつ説明していった。その間、オヤジは私のことなど全く無視である。「結構です」オネエちゃんの一言を聞いて、私は無線設備一式とともに機上の人となった。

 シートベルトを絞めた頃から、検査官のオヤジの態度に対して少しずつ腹が立ってきた。「あなたこそ、なぜそんなにナーバスなんですか?」とでも言い返てやれば良かったと考えたが、そんなことをしていれば、よけい話がややこしくなっていたであろう(笑)。

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Geneveの観光名所レマン湖の噴水


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by sm7xqz | 2007-07-04 21:55 | 2007 HB9/SM7XQZ